FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

マロニエ夫人

わいわい、にぎわう通りを夜歩く。
ふと、わたしをロックオンする夫人と目が合う。
手にはマロニエの花。穂になっている。

「ね、きれいでしょう?
 もうお花の時期は終わったと思ったけど
 ほら、まだ咲いているのがあったわ」

「でも、これももうじき終わっちゃうわね」

「もう夏よ~。イヤねえ。暑いんだもの
 …別荘でもあればねえ。」

「あなたは?おウチはドノ辺?
 ―あら、あたしとあんまり変わんないワネ!」

「やーねー。でもお花キレイよね~」

「あたし、ずっと上を見て歩いてきたのよ」

「お花が咲いてるとキレイだもんね
 ウチの娘なんか、ちっとも見ようとしないのよ」

「じゃ、どうもネー」


マロニエの気持ちをしゃべり散らして、
どこかへ行ってしまった。

マロニエ通り、マロニエ夫人。


 ホーム 



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。